会社のことは社員が決める。“&ならでは”の働き方改革を目指して

名古屋支店/東京本部 ブランドマネージメント室 チームリーダー 安藤博子

最初にふられたお題は「給与規定」。悪戦苦闘の毎日です

ブランドマネージメント室の主な業務は、あるテーマをもとに社員の声をピックアップし、みんなの意見を集約した上で、会社の環境をよりよくする様々なアイデアを提案することです。広い意味での”働き方改革”を推進する部署と言うと、わかりやすいかもしれません。

 

これから新規事業なども立ち上げていくにあたり、トップダウンではなく、社員からのボトムアップで会社をつくっていこうという方針のもと新しく設置されました。昨年10月(2018年)、各支社からの代表13名をメンバーに迎えたワーキンググループを立ち上げ、月に一度のミーティングを重ねています。

 

できて間もないセクションということもあり、試行錯誤の真っ最中です。ワーキンググループでいま話し合っているのは「給与規定」の改善案。現状の残業制度は仕事の効率を下げているのではないか? もし、それを廃止するならどういった給与体系が望ましいのか? 長期出張をしたり、関係企業に出向する社員にどんな手当てがあれば、モチベーションを維持できるか?ーーなど、給与のあり方に関して様々な角度からディスカッションしています。

 

チームリーダーのお話をいただいたときには、「私でいいのかな?」と思ったのが正直なところです。これまでずっと総務・経理の仕事をしてきましたし、この会社も入社してまだ2年と社歴も浅いですから。自分の意見でないにせよ、表立って会社に何かを提案するなんて、不安しか感じませんでしたね。ただ、社長から話を聞いて、「これまでのやり方を知らない人が、逆に求められているのかもしれない」と思い直しました。

 

ワーキンググループの際に心がけているのは、メンバーの自発的な発言を促すこと。私自身はファシリテーターに徹して、様々な意見を引き出せる場づくりをしたいのですが、まだまだ未熟です。イチから勉強する必要性を痛感して、ミーティングやコーチング関連の本を読むと「わかる!」って思うんですけど、それを自分の中にどう落とし込むか? というのはまた別の話ですから。

 

このあいだも「ワールドカフェ」という会議メソッドを試してみたんです。少人数にグループ分けしてそれぞれが同じお題で話し合い、次々にメンバーを替えていくやり方で、グループワークのときは活発な意見交換ができていました。ところが最後に全員で輪になって意見をまとめていく段階になると、突然シーンとなってしまい…。この歳になって新しい役をいただいて勉強から始めるという、ありがたくも悪戦苦闘の毎日です。

「問いかけ力」と「巻きこみ力」を私にください!

こういうお話をすると、勉強熱心に思われるかもしれませんが、実は勉強、嫌いなんです(笑)。勉強したくないので、早く社会人になろうと思ったくらいで。地元の商業高校を卒業してすぐ、水道工事の部材を卸す問屋さんに入りました。最初は営業事務から始まり、本社に転勤になってからは総務・経理を担当してきました。

 

でも、ずっと同じ会社に勤めるうちに、「私、世間を知らなすぎるな…」という思いが募ってきたんです。それで「いましかない!」と思って転職したんですけど、移った会社が経営不振になってしまい、1年半務めた頃に職歴が短かかったので出ざるをえず。その後、めぐり会ったのがこの会社です。いまもブランドマネージメント室の仕事と兼務で、名古屋支店の総務・経理を担当しています。

 

勉強は嫌いと言いましたが、面白いと思うこともあります。会社を辞めて移るまでのあいだ、もっと世間を知りたいと思って職業訓練校に通ったところ、そこの経営学の先生の授業がすごく面白くて。経営コンサルタントをされている方なんですけど、“マネジメントの神様”と言われるピーター・ドラッカーさんの話をしてくださったり、振り返るといまの仕事につながるヒントがたくさんあったと思います。

 

こんな印象深いエピソードも教えてもらいました。ある会社の社長さんが、従業員に目標を持ってほしいと思って、「あなたは今後どうなりたいの?」っていう問いをしょっちゅう投げてたらしいんです。でも、業績は全然伸びなかった。それで先生に依頼が来たんですけど、先生は問いを「あなたはこのお店をどう変えたいの?」という内容に変えてもらったそうです。

 

すると、それがひとつのきっかけになって業績が伸びたっていうんです。つまり、個について聞かれると、人は自分のことしか見えなくなるという話なんですけど、このエピソードを思い出して、私もみんなに「どういう会社になっていけばいいと思う?」という問いかけをすればいいのかな? なんて思ったり。問いをつくる力って大事なんですね。

 

問いをつくる力と同じくらい重要なのが巻きこみ力です。ワーキンググループでも、みんなが「いつの間にか巻きこまれて、気づいたらいっぱいしゃべってた!」という風になるのが理想。なので巻きこみ力、もっと身につけたいんですけど…。

 

いま着ているのはワーキンググループのチームパーカーですが、これも巻きこむことを意識してつくったものなんです。いまのところ社内でも、私たちがどんな活動をしているのか知らない人が多いので、まずは一瞬でも注目してもらおうと。とりあえず「胸張って大きい声出して」というのも大事ですから、そのための目印が必要だと考えました。

 

パーカーに「& ENJOY」という言葉をプリントしているのは理由があります。社名が「&」になったのは、いろんなものをつないで行こうということだと思うんですけど、「じゃ、私たちワーキンググループは何と何をつなごう?」って考えると、“社員と会社”をつなぐツールのような存在なんですね。しかし、ただつなぐだけでなく、そこにはなんらかの目的が必要じゃないかと。それはやっぱり、社員が充実して楽しく働くためだと思うんです。日々反省の連続ですが、「仕事&楽しむ」のいろんな形を見つけていきたいですね。