輪になって一緒にハッピーになれる会社にしたい
中部支店 副支店長 和田拓也
入社して10年、日々勉強です
僕が所属する中部支店では、ケーブルテレビだけでなく無線やモバイル、インターネット関連のインフラなど電気・通信の工事全般を手がけています。それに伴って携わる業務も多岐にわたります。
いまは管理業務がメインですが、ときには現場仕事も担当しています。高所作業車を使った配線作業から鉄塔に登ってのアンテナ敷設など、協力会社さんも加えたチームで様々な仕事に携わらせてもらっています。
入社して約10年ですが、日々勉強ですね。電気・通信は次々に新しいテクノロジーが生まれる業界です。無線LANの電波方式など、去年までの主流が今年はもう古いというケースもあり、どんどん新しい技術を覚えていく必要があるんです。いまのような時代にお客様から声をかけていただくには、やはり新しい技術を貪欲に学んで、うちにしかない強みを出す必要があります。
勉強の方法として、僕の場合、いろんな人から積極的に話を聴くようにしています。本で知ることも大切だと思いますが、話を聴くとよりリアルな情報を得ることができます。仕事の上でもうひとつ大事にしているのは”観察”。聴くだけでなく観ることも必要なんです。
例えば、仲間が「お疲れさまでした」と言って帰宅するときでも、そのときの様子で伝わってくるものってありますよね? 表情や背中を観察すると、元気なのか疲れているのかといったことまでわかる。そうやって人の気持ちを汲み取るようにしています。
気持ちを汲み取るために心がけているのは、なるべく笑顔でいること。こちらが笑顔だと、相手も打ち解けて話せると思うんです。副支店長という立場にならせてもらってから、笑顔の大切さを一層感じますね。以前なら自分の携わる現場がハッピーであればそれでいいと思っていたのですが、それは違うということに気づきました。お客様や会社にいる人たち、協力会社のみなさん全員がハッピーになるには、どうすればいいだろう? という考え方に変わってきたんです。
それを考えたときの反省点として、自分はまだ少し頭が固いところがあります。現場あがりという気持ちが強いので、管理業務をする上で、どうしても職人さんの気持ちに重きを置いてしまう。頑固にならず、いろんな立場の人の話をもっと聴いて、自分の意見もキチンと説明した上で柔軟に対応できるようになるのがいまの課題ですね。
観察や笑顔と同じくらい大事にしているのがチャレンジです。やったことない案件に取り組んでみたいんです。あまり表には出ないようにしていますが、実は激烈な負けず嫌いで(笑)。仕事で「負けたな…」って思うと、その相手から絶対に何か吸収してやろうと思っています。そのことが自信につながってきたところはあって、通信について聞かれたときには、たいていのことなら返せるようになりました。
居心地のいいオフィス。尊敬できる先輩たちがいる
仕事が楽しくなってきたのは、入社5年目くらいですかね? もともとは板前になりたくて、入った会社でもよくしてもらえたんですが、一度よそでちゃんと修業したほうがいいと言われまして。でも、地元である高山を出るまでの勇気はなく、「このままやと、オレはダメだな…」と思っていたところ、ひょんなご縁からこの会社で働くことになりました。
初めから向上心があったわけではないんです。大きかったのは職場の先輩たちの存在ですね。なかでも師匠と言えそうな三人の先輩がいて、皆さんそれぞれの分野のオーソリティなんですけど、その人たちのいいところを全部取り入れようとしてたんです。
ありがたいですね、その先輩たちはその後もずっと前を突っ走ってくれてますから。差が埋まらないのはちょっと悔しいですけど(笑)。でも、ここのオフィス、居心地いいんですよ。冗談も飛び交ったりして。職場の風通しの良さは中部支店の誇れるところだと思います。
現場の仕事も管理業務もそれぞれの面白さがあります。職人の仕事で言うと、自分が手をかけたものが目に見えて構築されていくところが醍醐味です。管理業務もやりがいがありますが難しいですね。「みんなにとって何がいいのか?」を考えると、ベストな答えがなかなか見つからず、日々、打開策を探っているところです。
「&」という新社名は、正直、最初はピンときませんでした。「電話にどうやって出よう?」みたいな心配をしたり(笑)。今回改めて考えてみたんですけど、その言葉からイメージするのは、V6の「WAになっておどろう」という曲。実際、最近ではお客様から「なんで『&』なの?」って聞かれたときには、「『一緒にやりましょう』ということなんです」って説明してたんです。ストレートで言いやすいし耳に残りやすいので、いい社名だと思えるようになりました。
「一緒にやりましょう」というのは、仕事をしていく上でやはり大事なことなんでしょう。僕は人を巻き込む力があるとよく言ってもらえるんですけど、ある現場に集中すると、どうしても個に入りこみがちです。でも、個では限界があるというか、一人じゃできないことってたくさんありますからね。自分でも勉強しつつ、ときには「助けてほしい!」って言えることが大事なんじゃないかと。
自分でできると思っていることでも人に聞いてみると、「あ、そんな答えは僕にはなかった。そのやり方のほうが早いし、安全だね」っていうことが結構あります。それもある種の「&」かもしれない。いいと思うんですよね、輪になって一緒に仕事ができる会社って。